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ブラック企業、コスパ、ステマはなぜ生まれたのか。共通する理由

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少し前から「ブラック企業」「コスパ(コストパフォーマンス)」「ステマ(ステルスマーケティング)」といった言葉をよく聞くようになりました。

生まれたという言葉を使ってはいますが、ものによっては最近誕生したのではなく、前からあったというものもあります。

しかし、一般の人にも注目され始めたという意味で、これらの言葉が生まれたと表現することはできるでしょう。

こうした言葉が生まれた背景には、共通する原因があるとぼくは考えています。

近年の企業と消費者の関係を考えていくうえで、これらの言葉の誕生を無視することはできないのではないでしょうか。

 
ブラック企業 - Wikipedia

狭義には新興産業において若者を大量に採用し、過重労働・違法労働によって使いつぶし、次々と離職に追い込む成長大企業を指す。

ステルスマーケティング - Wikipedia

消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすること。略称はステマ。

コストパフォーマンス - Wikipedia

あるものが持つコスト(費用)とパフォーマンス(効果)を対比させた度合い。

情報化によって消費者が知恵を身につけた

インターネットと消費者の知識

インターネットが大きく普及する前と今では、消費者の社会に対する知識に大きな差があるのではないでしょうか。

今では、ある社員がその会社の勤務状況をつぶやけば、あっという間に世界中に広まります。

ある会社のマーケティングや経営の手法も、インターネット上で知ることができるでしょう。

企業と消費者の距離が縮まる

そんな中で、ブラック企業と呼ばれる過酷な勤務を強いる企業の名前があがるようになりました。

消費者に宣伝と気づかれないよう、こっそりと宣伝している企業の存在が明らかになりました。

今までそうした実態に気づいたり、意識したりしていなかった人たちも、なんらかの形でそれを知り、それになんらかの感情を覚えるようになったといえます

これまでは企業が知っていて、消費者が知らないということはたくさんありましたが、今ではその差が縮まりつつあるのではないでしょうか。

もちろん企業の方が正しく大量の知識が蓄積されていることは間違いありません。しかし、消費者はそれが正しいかは別として「自分にもそれなりの知識と情報がある」ということを自覚していると考えられます。

消費者は企業に対抗心を抱く

企業と対等でありたい

企業と消費者の知識が拮抗している(と思う)と、消費者はこれまで以上に企業と対等でありたいと考えるようになるでしょう。

対等にありたいということは、搾取されたくない、企業が得をして自分が損をするという構図にはしたくない、ということです。

もちろん消費者がお金を払い、企業が利益を上げるという構図は基本的に変わりませんから、これは実質的な側面と感覚的な側面があるといえます

コストパフォーマンスは損をしたくないという気持ちのあらわれ

コストパフォーマンスという言葉は、まさに消費者が損をしたくないという意識から生まれたと考えられるでしょう。

商品の原価率を調べてそれが高いものを選ぶという人すらいます。インターネットでおおよその商品の原価率を調べることができるということが、こうした消費者の行動を促しているといえるでしょう。

こうした行動の背景には「企業の言われるがままにはならない、自分も得をしてやる」という対抗心があるのではないでしょうか。。

最近躍進を続けている鳥貴族は、非常にコストパフォーマンスの良い商品があるということで知られています。

こうした経営の姿勢は、近年の消費者の傾向とも非常によく咬み合っており、成功に結びついたのではないでしょうか。

鳥貴族の原価が高いおすすめメニューTOP3 - やぎろぐ

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自分たちから搾取する企業が許せないという心理

ブラック企業やステマという言葉は、「企業が巧妙に消費者から搾取しようとする」ということに反発する感情から生まれたと推測できます。

消費者はそうした不誠実と感じられる企業の行為を「許せない」と言い、批判をすることがよく見られるでしょう。

またブラック企業などといった評判が、企業の経営成績に影響をあたえることすらあるのです。

最近業績が悪化しているワタミの清水邦晃社長は「“ブラック企業”と揶揄されることも業績に悪影響を及ぼしていると言わざるを得ない*1」と述べています。

誠実な経営が最大の成果をもたらす

ここまで、社会の情報化などによって、今までよりも情報を得られるようになった消費者は、企業と対等でありたいと考えるようになり、そうした意識が「ブラック企業」など言葉を生み出したという話をしました。

では、これからの経営はのあり方はどうあるべきなのでしょうか。

答えは非常にシンプルで、本当にお客さんのためになるような経営をするというものです。「正しいことを正しくやるだけ」ともいえます。

建前で「お客さんの得になりますよ」といったり、魅力的でない商品をあたかも魅力的であるかのように売るようでは、いずれ利益が上がらなくなるということです。

鳥貴族とマクドナルド

鳥貴族は目先の利益率よりも、真に顧客満足度を重視しているように思えます。そうした姿勢が消費者に受け入れられているのではないでしょうか。

逆にマクドナルドは経営悪化に伴い、メニューの廃止をしたことがあります。これはメニューを廃止しても注文しやすいセットメニューを買わせるためではないかといわれていました。

セットメニューは単品商品と比べて利益率が高くなることが多く、利益を求めた行動だといえます。

メニュー廃止はネット上で批難が殺到しましたし、悪化していた経営成績を改善することもありませんでした。

このように、お客さんを巧妙に誘導しようとしたり、損だと感じられるような商品を買わせることは大きな反感を生んでしまいます。

 
マクドナルドは少し前に「おてごろマック」という商品郡を発売しはじめました。「さあ、値段以上の満足感をお近くのお店で。」というキャッチフレーズがあげられています。

おてごろマック | McDonald’s

メニューの廃止の失敗と違い、この「おてごろマック」は「よい」とはいえなくとも、それなりの成果を収めるのではないかとぼくは予想していますが、みなさんはいかがでしょうか。

正しい経営のあり方

今後は「顧客を上手く誘導しよう」「顧客どうせ馬鹿だから」といった本音が見え隠れし、それが行動にもあらわれているような企業は成果を上げることが難しくなっていくでしょう。

主にB to Cの企業はこの傾向に大きく影響されるであろうことが予想できます。

これからの経営のあり方とはいったものの、これは本来あるべき経営のあり方であることは間違いありません。

こうした経営は当たり前のことではありますが、想像以上に難しく、多くの人が頭を悩ませるテーマでしょう。

しかし、正しいことをした者が報われる社会というのは、企業にとっても消費者にとっても好ましい社会ではないでしょうか。

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