ジブンライフ

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自分の将来設計を考えすぎても意味ない気がしてきた

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大学生でも就職活動が近くなれば自分の将来のことをいろいろと考えはじめるわけですが、どんなに考えてもこれだと思える将来設計は考えつかない。

そんななかで、自分の将来設計を考えすぎても意味がない気がしてきたわけです。

ぼくは慎重に将来設計をしないとダメな人生を送ることになると思っていたわけですが、そもそも学生が将来のことを「完璧に」設計できることなんてないんじゃないかと。

ちょっとおもしろくない主張のようにも思えますが、考えたとおりになるわけないんだから、考えすぎずにある程度適当に行動してもいいのではと考えました。

起業する独立すると決意しているならそれもいいし、迷うくらいなら普通の進路を選択するのがいいでしょうと。

設計通りの人生が送れる可能性は低い

やるべきことが簡単にわかるはずがない

イノベーション・オブ・ライフ』という本でこのようなことが語られています。

学生や仕事で知り合う若い人たちの多くが、今後五年間のキャリアを、一から十まで予め計画しておくべきだと思い込んでいることに、わたしはいつも驚かされる。成績優秀者やそれをめざす人たちは、綿密なキャリア計画を立てなくてはと、自分にプレッシャーをかける傾向がある。早くも高校時代から、成功するには「人生で何をしたいか」という具体的な構想をもつべきだと思っているのだ。この思い込みの根拠となっているのが、よほどのことがない限り、キャリアが計画からそれることはないという、暗黙の前提だ*1

我々学生は自分の人生のことだからと真剣に考えるけど、考えていることが正しいかどうかなんてわかりゃしないし、思い通りにいくとは限らないということです。

サークルのキャリアでさえ思うようにいかない

思い返せば、ぼくはサークルでのキャリアでさえ思うように歩むことができませんでした。

そのサークルでは幹部にならなきゃおもしろくないと思って幹部を目指し、大学生活の多くを割きましたが、失敗。それでも一年間いましたが、やはりおもしろくないので一時的にサークルを離れます。

 
それをきっかけに、自分のパソコンの知識や大学で学んだことを試してみたくてブログを書き始めたのです。

このように、サークルのキャリアでさえどうなるかわからないのに、社会に出たときに思うようなキャリアが歩めるといえるでしょうか

人生は「予定」と「きっかけ」でつくられる

『イノベーション・オブ・ライフ』では、人生は意図的戦略と創発的戦略によってつくられると言います。

これを簡単に言い表すなら、意図的戦略は「予定」、創発的戦略は「きっかけ」と言い換えることができるでしょう。

人生やキャリアの予定を立てていたとしても、些細なきっかけによって進む方向が変わります。どちらが良いというものではありませんが、きっかけを拒絶してはいけないといいます。

きっかけによって、予定とは違う方向に進むことは行き当たりばったりという印象を持ちますが、それがかえって幸せなキャリアを歩むことにつながるかもしれません。

 
ぼくの場合は「サークルで幹部になって活躍する」という予定が、「幹部になれなかった」というきっかけによって、ブログを始めるという予想すらしなかった方向に進んだということです。

他にも「大企業で安定した暮らしを送る」という予定が、「大企業の倒産」というきっかけによって、独立して生きることを選ぶなんて人もいるかもしれません。

 
ここまで話してきたことは、人生はどう転ぶかわからないよねという誰でも知っているような話なんですが、それを本当に理解して自分の将来設計をしているでしょうか?

ぼくは全然ダメでした。自分が「最初に」想像したとおりにキャリアを歩むべきだと、どこかで思ってしまっていました。

まとめ

もし普通に就職活動をしたら自分は「普通」の人になってしまうんじゃないか、という不安を抱えている学生は、そう簡単に自分の人生の方向性が決まるとは思うべきではありません

就職した企業が自分にとって最高の企業でずっと居続けたいと思うようになるかもしれない。

今まで気づかなかった本当に自分がやりたいこと見つけ、予想しなかったような仕事で独立するかもしれない。

 
逆に独立して生きると思っている人は、具体的な方針がなくても、迷いなく考えているのなら踏み切っていいでしょう

学生が社会で独立していく計画を立てて、それがすべて上手くいく可能性は低いですが、思わぬところから救いの手が差し伸べられるかもしれません。

この人のもとで働きたいという人に出会い、嫌だと思っていた会社勤めをしたくなるかもしれません。

 
ましてや、就職活動に失敗したくらいで自分はもうダメだなんて思う必要はないわけです。

 
特に若い人は人生や社会のことをよくわかっていないのだから、思い通りに進める可能性は低いし、自分にとって重要であると感じる決断も世間からみると軽いなんてこともあるでしょう。

だからこそ、慎重に歩んでいくのではなく、むしろ少し気軽に自分の将来設計を考えてもいいんじゃないかと考えました。

 
いまいち考えがまとまりきっていませんが、まあこんな感じで。

*1:クレイトン・M・クリステンセン(2012)『イノベーション・オブ・ライフ』翔泳社 p.54

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