Facebookが嫌いな理由はキレイすぎるから
以前こんな記事を書いた。
この記事での結論は「Facebookはキレイなままでいい。ありのままの君で」というもの。
そのときに副産物としてこの記事が生まれた。これは「Facebookのここがダメだから直せ!」ではなく、Facebookの特徴に対してぼくが苦手としているところを述べていくものである。
むしろFacebookとTwitterは利用者が二極化するくらい差別化していただきたい。
言い訳が終わったので本題に入る。
ぼくはFacebookをやっていない
ぼくはプライベートでFacebookをやっていない(「種村たね」というハンドルネームのページは作っている)。
どうしても好きになれないのだ。理由はキレイすぎるからである。
友人に投稿を見せてもらうと「良い話」や「感動」、「感謝」といった話題ばかりが溢れている。ネガティブな話題が出ないのはまだしも、おもしろい系の話題も少なめという印象である(下ネタもない)。
なぜFacebookは「キレイ」になってしまうのか。
実名だからキレイ
実名はFacebookの法律である。ぼくは実名を登録すること自体はそれほど問題だとは思っていない。しかし実名で登録するから「本音」が聞けないのだ。
実名で登録すると、一回しか会ったことのない知り合いまで、友達候補として推薦される(どういう仕組みなのだろうか)。基本的にはそれを断るわけにはいかない。
そしてTwitterと違い、別のアカウントを作ることはできない。
そのため、Facebookでの発言というのは会社やサークルの会議で発言するのとほとんど変わらない。だからどうしても普段から聞けるようなキレイな話題ばかりになってしまうのだ。
悪友たちと下ネタすら共有できないのはつまらない。
写真付き
実名と同じように写真をのせることもプライベートをさらけ出しにくい構造になっているのではないか。
そんなことよりも個人的に写真嫌いなのだ。
顔が悪い写真うつりが非常に悪いことや、純粋に写真を撮って思い出を共有するという価値観を持っていないため、写真をのせたいと思わない。
ぼくがブログでハンドルネームを使う理由は写真をのせたくないからだ(あと実名は読みにくく覚えてもらいにくい)。
愚痴はTwitter、良い話題はFacebook
そんな理由もあってか、愚痴はTwitterで見かけることが多い。SNSでの不祥事もTwitterのほうがたくさん起きている。複数のアカウントをもって発言の種類を分けている人もいる(ぼくも一部の友人だけがみれる下ネタ用アカウントがある)。
それが良いことか悪いことかは置いておくにしても、自分をさらけ出すことができるのはTwitterなのではないか。
以下のツイートはたった一言で「Facebookは良い話、Twitterは愚痴」を如実に表している。
実は意外と多い…Facebookが苦手な人々の『FBが嫌いな理由』 - NAVER まとめより引用(アカウントが消えていたため画像を掲載)
Facebookは普段と変わらないほど自分をさらけ出しているため悪い話をしにくい。また実名で活動するブロガーはそれなりの「覚悟」を持っているが、Facebookの場合はそうした覚悟を持っていないことも原因だろう。
その人のいろいろな側面を見ることができることがSNSの素晴らしい点である。ぼくは「いいね!」も共有したいが、「いやだね!」も共有したい。
「良い話」を「長文」で「友達だけ公開」している
周囲の人の投稿を見せてもらうと、想像以上に長文で書かれている。もちろん「みんなのおかげてここまでこれた!」的な良い話だ。
そして多くは実名ということもあってか、友達だけに公開している。そもそも多くは「プライベートな良い話」なので、友達以外に公開する必要性はない。
それなら直接本人に言えばいいのではないだろうか。不特定多数に感謝を述べるよりも、直接十数人に感謝を述べたほうが互いにより充実感を得られるだろう。
文字入力に時間のかかるスマートフォンで長文を打ち込み、「良い話」を友達だけに公開しているということに違和感をおぼえる。
Facebookはビジネス的に使うのがよさそう
Facebookの性質をもっとも活かせるのはビジネス的な用途だろう。
実名でプライベートではない、良い話を共有して「外向け」の自分を演出するのに調度良いと思える。できればリスクもあるが広く公開するべきである。気軽に使えるFacebookページもおすすめしたい。
友達となんでも共有するのが楽しい
ぼくの身の回りにはFacebookをプライベートな用途で使い、良い話をする人ばかり。どうにもそのなかに入りたいと思わない。彼らのTwitterのほうが魅力的にみえるのだ。
楽しいことも辛いことも嫌なこともくだらないことも共有するのが友人であり、それが素晴らしい。
世の中「いいね!」なことばかりではないのだから。