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人工知能に学ぶすばやく判断をするための2つの思考法

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誰であれ、素早く的確な判断をしたいと考えている。

今回は人工知能がどのように物事を判断していくのかを知り、それを実生活でも役立てていくという話をする

人工知能は人間を模した思考をする。

そして、人間の思考より合理的・機械的につくられている。

だから、人工知能の思考を自分に取り入れることができれば、素早く的確な判断ができるということだ。

人工知能を扱った書籍、クリストファー・スタイナー氏の『アルゴリズムが世界を支配する』の一節をもとにして考えていく。

人工知能はどのように判断をしているのか

下記の2つの文章は「あらゆる判断は2択の選択肢にできる」ことを示している。

  • ドイツの数学者ゴットフリート・ライプニッツは三百年前、アルゴリズムを稼働させる機械に必要な半導体が生み出されるずっと前に、すでにこのテーマについてこう理論づけている。「世の中のあらゆる事象は二者択一の選択肢にまで分解できる」と。 
  • ライプニッツは誰よりも早く人工知能というものを発案していた。彼は、認知的思考や論理は一連の二者択一の選択肢にまで分解することができると述べている。

プログラムをやっている方ならわかると思うが、つきつめると全ての判断は2択の選択肢(IF文)にすることができる。

人工知能は複雑な判断をしていると思いがちである。

しかし、突き詰めると2つの選択肢のどちらにするかというシンプルな思考をしている。

これを参考にして、2つの思考方法を紹介する。

思考法1:大きな悩みを分解して2択の選択肢にまで落とし込む

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ひとつは悩んでることを2択の選択肢に落とし込んで整理するという考え方だ

大きな決断をするときに、頭がこんがらがってしまったことはないだろうか?

大きな決断にはたくさんの利害関係が絡み合っていることが多い。

そのため、考えることが多すぎて、考えることができなくなってしまう。

そこで、それらを2択の選択肢にして整理していく。

例えば、「この企業に就職するかどうか」という決断をするときは、以下のように細分化できる。

  • 給料には満足しているか(はい/いいえ)
  • 仕事は魅力的だと感じているか(はい/いいえ)
  • 福利厚生は魅力的か(はい/いいえ)
  • この企業に就職することに関して不安感はないか(はい/いいえ)
  • 勤務地は遠くないか(はい/いいえ)
  • 将来のキャリアを考えても魅力的か(はい/いいえ)

このように、企業を選ぶ基準を2択の選択肢にすることで、自分が何に迷っているか、企業のなにに注目すればよいのかが明確になる

もちろん、「平均年収は600万円以上か」など具体的な選択肢にしてもよい(その方がプログラムらしいかもしれない)。

そうして、複数の中で最もメリットが多いものを選んだり、各項目に点数をつけるなりして、最終的な意思決定を行うとよい。

思考法2:すぐに決めるときのために「絶対的」な2択を決めておく

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2つ目は素早く決断をするための考え方を紹介する。

それは1つの判断に対して、絶対的な2択の選択肢を用意しておくという考え方だ。

例えば、モノを買うか悩んだときに「3,000円以下なら買う、それ以上ならいきなり買わない」という選択肢をあらかじめ用意しておく。

そうすれば、そのモノを買うか買わないかという判断を素早く行うことができる。

もちろん、どんな選択肢を用意しても自らの意志が弱いと意味はない。

しかし、自分で決めたことを守れるのであれば非常に素早く判断できる。

次に日常的に使える具体例を紹介していく。

具体例1:買うのを悩むのが値段なら買う、それ以外なら買わない。

Twitterで紹介されていた「モノを買うか買わないか」を瞬時に決める判断基準。

具体例2:ときめかないなら、捨てる

一時期ブームになった近藤麻理恵さんの書籍『人生がときめく片づけの魔法』。

片付け本は世の中にたくさん出ている。

それでも、この本が革命的だったのは、「捨てるかどうか」という悩ましい問題を、2択の選択肢に落とし込んだことにあると思う。

精神論だという批判もあるが、モノを捨てられないという問題の多くは精神にあるのではないだろうか。

具体例3:悩んでいるならやらない

これはぼくが個人的に使っている選択肢。

営業のセールストークや友人からの急な誘いを「受けるかどうか」判断するときに用いる

早く決めないとと焦っていたり、やるべき理由を無理に探しているような状態でやると決めると間違いなく後悔する。

そのため、まわりが急かしてたり、やるべきだと言っていても、即決できないのであればその時点でやらないことを決める。

具体例4:システムの切り戻し

最後に、少し複雑な例として、システムの切り戻しを紹介する。

ITの世界で、システムをアップデートするときに「切戻し基準」が用意されることが多い。

これは「システムのアップデートによってどのような問題が起こったら、前のバージョンに戻すのか」という判断基準を改めて定めておくものである。

切り戻しを決断することは難しく、正しい判断をするためには時間がかかる。

しかし、システムに問題が起きているのだから、急いで切り戻しを決断しなければいけない。

短時間で問題を解消できるのであれば、問題を解消できるようにプログラムを書きかえる方がいいかもしれない。

こうした「難しい決断だが、短時間でしなければいけない」ものには「切り戻し基準」のような選択肢を設けておく。

あらかじめ「修正に1時間以上かかるのであれば切り戻す」と決めておけば、いざというときに素早く判断ができる。

まとめ:「人工知能の考え方」は特別ではない

本記事は「人工知能の考え方を参考にする」と言った。

しかし、それほど特別な考え方を紹介しているわけではない

「物事はすべて2択で判断できる」というのは、人工知能やプログラムにしかできない特別なものではなく、誰でも普段から行っている思考である。

 
人工知能は人間にできない特別な考え方をしているのだと思いがちである。

しかし、人工知能は、むしろ「人間的な考え方を、人間にできないくらい徹底的」に行っている。

だから、人工知能について知ることは、私たちが無意識に行っている思考を明示的に認識することにつながる。

人工知能は、実に人間らしい存在なのかもしれない。

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