ジブンライフ

「自分らしい人生」や「経営」をテーマに理論や知識について書いてます。

流されない家か「流されても平気な家」か。災害に対する家の考え方

f:id:t-tane:20150912185729j:plain

鬼怒川の堤防決壊における災害と、ヘーベルハウスの流されなかった家が話題になってますね。

あんな災害にあっても立ち続けるなんてとても信じられない。

news.livedoor.com

逃げ遅れてしまう人の心には「家」がある

災害で人が逃げ遅れてしまう原因の1つは「自分は大丈夫だろう」と考えてしまうことだそうです*1

東関東大震災でも、被害者の多くが津波が来てから逃げ始めた人だとか。

つまり、逃げようとして間に合わなかったのではなく、そもそも逃げようとしていなかった。

 
人がこのように考えてしまう要因の1つとして、ぼくは「家」があげられると思います。

長年住んでいる家が……、あんなに高いお金を払って住んでいる家が……、この家がなくなったら行くところがなくなる。

こうした状況が、「まさか自分の家は大丈夫だろう」という気持ちにさせるのではないでしょうか。

家よりも命が大切

しかし間違いなく家よりも、自分や家族の命が大切です

ですが極限状態では判断を誤ってしまう人がたくさん出てきてしまいます。

 
日本は災害からは逃れられません。

災害に対する家の安全性を考えるとき、すぐに思い浮かぶのはヘーベルハウスのような「流されない家」です。

 
もう一つ新しい考え方があります。

それが「流されても平気な家」です。

流されても平気というのは、災害時になにも悩むことなく自分や家族の命を優先して行動できる家という意味です。

賃貸もしくは安価で家を建て住むことで、災害で家を失った場合のリスクを低くするという考え方ですね。

流されない家

流されない家には以下のような特徴があるといえます。

  • 定住する:流されない家は定住することを前提につくります。災害があっても、それに耐え、同じ場所に住み続けるということです。
  • 高価であり、長いローンを組む:流されない家は30年以上のローンを組んで、お金を支払い続けます。災害に備えて地震保険に加入するかもしれません。
  • それでも流されることがある:今回の災害ではほとんどの家が流されたからこそ、ヘーベルハウスが絶賛されたのです。

流されても平気な家

f:id:t-tane:20150912185746j:plain

流されても平気な家とは、災害時になにも悩むことなく自分や家族の命を優先して行動できる家です。

この意味を意識しながら特徴をみていきましょう。

安価である

流されても平気な家は、非常に安価です。

もちろん「流されても平気」というとはいっているものの、基本的には十分な安全性が確保されているものです。

今では500万円~1000万円で一軒家を建てることもできます。

3000万円の家を1回建てるよりも、1000万円の家を3回建てたほうがいいと考えることもできるでしょう。

熊本には素晴らしいローコスト住宅がありますよ。熊本への移住もありかも知れません。
熊本のローコスト住宅「ヒラキハウジング」

定期的に買う(借りる)

流されても平気な家は、子どもの成長や家庭環境の変化に応じて住む家を変えます。

子どもが独立した後も広い家に住む必要はありますでしょうか?

移住しやすい

流されても平気な家は移住することを助けてくれます。

家以外にもさまざまなしがらみがありますから、簡単なことではありませんが、災害のリスクを避けるために移住することは重要なことです。

ぼくは東関東大震災の絶望感を二度と味わいたくありません。

流されてもダメージが小さい

安価ですし、いつかは引っ越すと割り切っているために、流されてしまってもダメージは小さいでしょう。

地元に愛着があるなら、同じ場所にまた安価な家を建てればいいのです。

もちろん家財などが流されるリスクはありますが、家族が被害に遭うよりかはずっとましだといえます。

 
流されても平気な家なら、家を気にせずに一時的に遠方へ非難することもできるでしょう。

極限状態においても、家より自分や家族の命を優先しようという判断ができるのです。

お金をかけた方が安全な家に住めるのか

35年ローンで建てた高価な家は確かに高性能なので、流される可能性は低いでしょう。

ですが、ローンを支払い終わった頃には「35年前の最新」になってしまいます。

 
安価な家は、確かに値段の分劣る点がありますが、それでも「今のその価格の最先端技術」を用いて作られます。

10年前の10万円のコピー機と最新の1万円のコピー機はどちらが高性能でしょうか?

お金をかけた家のほうが必ずしも安全とはいいきれないのです。

震災はどこでも起きる

イケダハヤトさんもこんな風に述べています(あおり気味ですが)。

震災起きたらどうするの?w 35年(ローン)の間に、多分震災が起きますよね。どこもやばいんじゃないでしょうか?高知も高確率で震災が来ると予想されています。
何を言っているのか、あなたが大丈夫ですか?いつ来るかわからない震災のために高い保険料を毎月払ってまで、家を建てる意味ってあるんでしょうかね…。火災保険とかも別に入るんですっけ?それなら賃貸でいいんじゃないでしょうか。(かっこ内はこちらで補足)

http://www.ikedahayato.com/20150807/39107736.htmlより引用

そして「これからは安い家を一括/短期ローンで買うのが主流になる」と述べています。

さいごに

どんな場所にも災害は来ると言われています。

どんな家でもいつかは災害でなくなってしまうかもしれません。

だったら、家を失うリスクを最小限にすることで、災害のときになにも悩むことなく自分や家族の命を優先して行動できるほうがいいのではないでしょうか。

それが結果としてより多くの命を救うことができ、さらに災害の後の再起も比較的簡単になるかもしれません。

 
ぼくは関東から京都に移住しましたが、地震の少なさに驚いています。

関東に戻るとしても、京都に戻れるような準備はしていきたいと思わざるをえません。

多くの災害を目にするなかで、家を含んだライフスタイルのありかたを見直す動きが出てくるでしょう。

*1:この心理を正常性バイアスといいます

© Copyright 2016 ジブンライフ. All rights reserved.