いつか働く理由が「自分のため」でなくなる時がくるらしい
ある証券マンから聞いた話がおもしろかったので、それに関連してお話してみようと思います。
入社したばかりの頃は「自分のため」に働いていたけれど、後から他の働く理由が加わってきたという話です。
自分のためだけに働くだけではしんどいから、なにか他に理由を見つけた方がいいと言っていたことも印象的でした。
これはよく聞く話なんですが、言われてみるとぼく自身も「自分のため」という目線で就職活動をしているなぁと感じました。
やっぱり就活生は「自分のため」の仕事を探す
ぼくもそうですし、周りの人もそうです。やはり自分のために就職活動をしています。
最近の就活生が求める仕事環境として多いであろう「成長できる環境」というのも、まさに自分のためという目線。
それから「収入」という基準で働く場所を決めようとする就活生も多いです。
多くの場合、就活生が求める「収入」というのは自分が自由に使えるお金がどれだけあるのか、という目線でしょう。
こんな具合に、多くの就活生は自分目線で仕事を選ぼうとしています。働く理由は成長であれ、お金であれ、自分のためであるということです。
途中から働く理由が自分のためでなくなる
最初に紹介した証券マンの場合は、働く理由が「お客さんの幸せのため」に変わってきたのだとか。
もし同業他社からより良い待遇を提示されたとしても、お客さんの幸せを大切にするという価値観を応援してくれる今の会社から離れるつもりはないといいます。
定番は家族のため
他にも働く理由が「自分のため」から他のものに変化する典型的な事例があって、それは「家族のため」ってやつですね。
アメリカで書かれたようなキャリア系の本にもよく書かれています。
「ああ、今まで仕事の事ばっかり考えてしまっていた! かけがえない家族のことも大切にしなくちゃ!」
なんてくだりで、今までよりも家族のことを気づかい、仕事も家族のために頑張ろうとなるわけです。
これは想像でしかありませんが、家族ができてから意識が変わったという方はたくさんいるのではないでしょうか。
「誰かのため」に起業をする人もいる
以前、病児保育という問題を解決するために会社を立ち上げた駒崎弘樹さんをご紹介しました。
これも簡単にいえば、働く理由は「社会のため」なんだと思います。
参考:利益も下ネタもあり?意外と知らない社会起業家についてわかる本
こうした社会的な問題やこんな未来を実現したいというビジョンを持って起業をする人は、自分だけでなく他のなにかのために働いているのでしょう。
とりあえずは自分のためでいいのではないか
とはいえ、就活生や若い人は、別に無理して自分のため以外の理由を探さなくてもいいかなと思います。
証券マンもそうですが、多くの人は働いているうちに自分のため以外の働く理由を見出すようですし。
もちろん、すでに自分のため以外の働く理由を見つけて就活をしている人もいて、すげぇなと思うときもあります。
まとめ
フワフワしたことをなんとなく書いたような内容ですが、まとめると、
多くの場合、初めは働く理由が「自分のため」であることが多いけど、新たに「何かのため」という理由が加わるということですね。
大切なことだけど、無理をしてその理由を探す必要はないだろうというのが、ぼくの感想。
「自分のためだけじゃなくて、誰かのために働くんだ!」というのは綺麗事として捉えることもできるでしょう。
一方で「年をとるにつれて、自分のためだけに生きていくことはできなくなる」なんてリアルな話として考えることもできたり……。
今回の話に関連して、
「年収や福利厚生は大事だけど、仕事をする理由がそれだけだと、いざという時に踏ん張れないよ」
なんて他の方に言われたことも印象に残っていたりします。
……いやぁ、まだ学生やってたいな……。