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なぜメンバーにもリーダーシップが必要なのか。全体最適の重要性。

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リーダーシップが特別な能力であると勘違いしている人は多い

この勘違いは、リーダーに向いていないと思っている人が「リーダーシップがある人はすごい」と思っているという意味でもある。

もちろんリーダー体験のある人は「俺はリーダーシップがある。すごい」と思っているのも勘違いである。

リーダーシップは特別なものではないし、メンバーであってもリーダーシップは必要である

リーダーとチームメンバーは決して別の人間ではなくて、ほとんど変わらないただの役割である。優れたリーダーは優れたメンバーにもなることができるものだ。

今回は、なぜメンバーにもリーダーシップが必要なのか考えていきたい。

リーダーシップ体験が優れたチームメンバーを生み出す

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あの有名なちきりんさん*1もリーダーシップについて触れている。

d.hatena.ne.jp

なぜ人はリーダーになるならないに関わらず、リーダーシップを求められるのかという問いに対して、ちきりんさんはこう答えた。

「組織を動かして成果を出すことがどれほど大変か」、実体験で学んでいない人がチームにいると、恐ろしく非効率なことになるのです。

(中略)

人はリーダーシップ体験を積むことにより、「高い成果を出せるチームの構成員」になれるのです。そのために、全員にリーダーシップ体験が必要なんです。

つまり「リーダーシップ」という能力は優れた「チームメンバー」になるためにも必要であるということである。

リーダーシップ体験がない人は空気が読めない

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次の記事で狭間さんはちきりんさんの記事にも触れながら、以下のように主張している。

www.junpeihazama.com

リーダーシップ体験を一度もしたことがない人って、とにかく空気を読めない人が多いです。

(中略)

リーダーシップ体験をしたことがある人は、飲み会ひとつとっても、そのコミュニティだったり、組織が円滑に進むためには「自分がどう振る舞えば良いか」というのをしっかり理解して行動が出来ているんです。

簡単にいえば、リーダーシップ体験がない人は、団体おいて適切でない行動を取ることが多いということである。

両者とも優れたメンバーになるにはリーダーシップ体験が必要であるということを説明している。また優れたリーダーは優れたメンバーにもなれるというこもできるだろう。

では次に、リーダーシップ体験がメンバーとしての振る舞いにどのように役立つのか話していきたい。

なぜメンバーにもリーダーシップが必要なのか

リーダーの立場を理解することができる

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ぼくはゲームを制作するチームのリーダーをしている*2。中学時代の友人で構成される小さなチームだが、もう6年以上続いている。

そこで突然ぼくは「理念」を作ろうと主張した。経営学を学び、あらゆる組織には理念が必要であると考えたからだ。

普通だったら、ただの友人同士の小さなチームで理念を作ろうといっても耳をかさないだろう。ましてや経営学を勉強しているのはぼくだけで、他のメンバーは理念のことも知らない。

しかしメンバーは理念とは何か、なぜ理念が必要なのか質問してきた

なぜなら彼らも大学のサークルではリーダーだからである。

わざわざリーダーがそんな面倒くさそうなことを言い出すのだから、きっと重要な事なんだろうと考えたのだ。

単純な話だが、リーダーシップ体験がある人は、相手のリーダーとしての立場を理解することができる

だからリーダーが突然言い出したことにも耳を傾ける。もし自分もリーダーとして突然変わったことを言い出すとしたら、やはりそれも重要な事だからである。

「自分最適」ではなく、「全体最適」で動ける

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そして最終的に理念を策定することになったのは、組織にとって最良の選択だと判断したからだ

リーダーシップ体験のない人は、このように判断しないことがある。「面倒くさい」と自分の立場や感情を優先してしまう。

本来、チームメンバーはチーム全体にとって最適な行動をしなければいけない。しかしその重要性、難しさはリーダーになってみないとわからないのだ。

先ほど紹介した2つの記事も、ぼくの主張もこのようにまとめられる。

リーダーシップのない人は「自分最適」で動き、リーダーシップのある人は「全体最適」で動く。

そもそもリーダーシップがある人とない人では価値観が根本的に異なるということだ。

リーダーシップのない人は、自分目線から物事を捉え行動する。リーダーシップのある人は、組織目線から物事を捉え、組織にとって有益であるように行動する。

こうした理由で、メンバーにもリーダーシップが求められるのである。

さいごに

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今回2人の主張とぼくの主張を紹介した。なぜメンバーにもリーダーシップが必要なのかという問いに答えるならば、以下のようにまとめられる。

  • 組織が高い成果を達成するため
  • 空気の読める人になるため
  • リーダーの立場を理解できるようになるため

しかしながら究極的には、「自分最適」ではなく「全体最適」で動けるようになるためとまとめることができるのでないだろうか。

 
周囲に勧められても「私はリーダー向いてないから」と頑なに拒む人はなにもわかっていない。

全体はあなたがリーダーなることが最適であると判断しているのに、あなたは「やりたくない、向いていない」と自分最適で行動している。

リーダーに向いていない人こそ優れたメンバーになるためにリーダーを体験しておくべきである。また一度もリーダーを務めたことがないのに、自分の可能性を否定してはいけない。

もっとも死ぬほどそれが嫌ならば、自分最適を貫き、その組織から抜けることも決して間違ってはいない。ただし、すべての責任を持って、行動したり、何かを得たりすることの難しさを理解しなければいけない。

  学校に守ってもらえるか、会社や上司に守ってもらえるうちにリーダーというものを体験しておくべきである。若いときは失敗でも糧になる。

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*1:ぼくは最近知りました。

*2:リーダーが存在しているものの、限りなくフラットなチームである

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